ニュースリリース:旧日立ディスプレイズ

2010年4月12日

携帯電話向けにIPS液晶を採用した3D液晶パネルを開発

映像が二重に見える現象を低減した立体表示を実現化

株式会社日立ディスプレイズ(取締役社長:井本義之/以下、日立ディスプレイズ)は、このたび、視差バリア方式を用いた3D液晶パネルにおいて、視点が動いた際に映像が二重に見える現象を低減した携帯電話向けの新たな3D液晶パネル(3.1型)を開発しました。今回開発したパネルでは、視差バリア*にIPS液晶パネルを用い、液晶駆動用の電極構造を工夫しました。これにより、片方の目に映像が見えているときも、もう一方の目にも映像がごく薄く見えるようにし、映像が二重に見える現象の低減を実現しました。

現在、液晶パネルは、テレビなどの大型液晶分野からゲーム機や携帯電話などの中小型液晶分野に至るまで、3D映像の表示が大きな流れとなっており、目に優しく疲労度が少ない3D映像が求められています。日立ディスプレイズは、2005年に、2枚の液晶パネルを前後に配置し、その輝度比によって裸眼で立体映像を見ることのできる、カーナビゲーションやアミューズメント向けの3D液晶パネルをNTTアイティ株式会社と共同開発して以降、3D液晶パネルの開発に積極的に取り組んできました。

昨今、携帯電話での3D映像の表示の仕組みとして主流となっている視差バリア方式は、映像を表示するパネルの上に、視差バリアと呼ばれる縦じま状の液晶パネルを重ね、同パネルから右目用の映像と、左目用の映像を交互に表示することにより、映像を立体的に見せる方式です。この方式は、片方の目だけに映像が見える仕組みのため、映像の立体感は強調される一方、視点が動いた場合には、映像が二重に見える傾向にあり、映像を注視していると疲労感が発生する可能性がありました。

そこで、日立ディスプレイズでは、映像を表示するパネルだけでなく、視差バリアにもIPS液晶パネルを用い、液晶駆動用の電極構造を工夫することにより、片方の目に映像が見えているときも、もう一方の目にも映像がごく薄く見えるようにしました。これにより、疲労感の要因となる、視点が動いた場合に映像が二重に見える現象を低減したIPS 3D液晶パネルを実現しました。また、本3D液晶パネルは、タッチパネル機能を追加することも可能です。

日立ディスプレイズは、今後も今回開発した3D液晶パネルをはじめとした高付加価値な製品の開発および販売を強化していきます。

* 視差バリア : 映像を立体にみせるために左右の目への映像表示を制御するパネル


今回開発した3D液晶の主な仕様

項目 仕様
液晶パネルサイズ 3.1型(対角8cm)
表示サイズ 38.16(横)×67.893(縦)mm
表示画素数 480×(RGB)×854 ドット (FWVGA)
輝度(2D表示時) 400cd/m2
コントラスト比 1000:1
色再現性 70%(NTSC比 CIE1931)

従来の「視差バリア方式」による3D液晶と今回開発した3D液晶の仕組み

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