ニュースリリース:旧日立ディスプレイズ

2010年5月21日

保護板を独立させた携帯電話向けのタッチパネル付IPS液晶ディスプレイを開発

組立工程でのタッチパネルの破棄を減らし、タッチパネル付液晶ディスプレイのトータルコストを低減

株式会社日立ディスプレイズ(取締役社長:井本義之/以下、日立ディスプレイズ)は、このたび、液晶ディスプレイが画像表示の際に発するノイズを従来の半分以下に低減し、高感度のタッチパネル用制御ICを組み合わせることにより、保護板を独立させた携帯電話向けのタッチパネル付IPS液晶ディスプレイを開発しました。従来、保護板とタッチパネルが一体化していたために、携帯電話メーカーでの組立工程で、保護板に傷や汚れ等の不具合が生じた際に、タッチパネルも破棄する必要がありましたが、本ディスプレイでは保護板のみ交換することが可能となります。そのため、タッチパネルの破棄を減らし、タッチパネル付液晶ディスプレイのトータルコストを低減できます。
本ディスプレイにより、日立ディスプレイズは、携帯電話向けの高付加価値のタッチパネル付液晶ディスプレイの普及に貢献していきます。

近年、タッチパネル付の液晶ディスプレイが注目されており、採用する携帯電話メーカーが増加しています。今後も、スマートフォンがけん引役となり、タッチパネルは高い成長率を維持していくことが予想されます。特に、ユーザーインターフェースの高度化に伴い、複数の指で同時にディスプレイに触れて画像の拡大や対象の移動などを操作するマルチタッチを可能とする静電容量方式でのタッチパネルの採用が拡大すると予想されています。

従来のタッチパネルでは、TFT液晶ディスプレイから発するノイズの干渉を避け、さらにタッチパネルの感度向上のために、タッチパネルをTFT液晶ディスプレイから離れた保護板側に接着しています。この場合、携帯電話メーカーでの組立工程で、保護板に傷や汚れ等の不具合が生じた際に、保護板と接着したタッチパネルも合わせて交換する必要がありました。マルチタッチを可能とする静電容量方式のタッチパネルは、マルチタッチができない抵抗膜方式に比べて高価であるため、携帯電話メーカーではタッチパネルの破棄がコスト増加の要因となっていました。

そこで日立ディスプレイズでは、タッチパネルを保護板から分離し、保護板が独立した構造のタッチパネル付液晶ディスプレイを開発しました。このディスプレイでは、駆動方法の工夫によりIPS液晶ディスプレイから発生するノイズを従来の半分以下に低減し、さらに高感度のタッチパネル用制御ICを採用しています。
また、保護板が独立しているため、保護板そのものの材質・色等のデザイン面での自由度が向上し、防水設計も容易になります。

今回開発したタッチパネル付IPS液晶ディスプレイは、米国・シアトルで5月25日から5月27日まで開催されるSID(Society For Information Display)2010に出展します。

今後も、日立ディスプレイズは、コストパフォーマンスの優れた薄型・高機能製品の開発および販売を強化していきます。また、タッチパネルの制御システムを含めた顧客サポートを推進することにより、顧客のサプライチェーン、品質管理の一元化に寄与していきます。

今回開発したタッチパネル付液晶ディスプレイおよび従来品の構造比較

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