ニュースリリース:旧日立ディスプレイズ

2010年8月27日

合成樹脂製ペンや手袋をはめた手など絶縁体による操作が可能な
静電容量方式タッチパネルを開発

株式会社日立ディスプレイズ(取締役社長:井本義之/以下、日立ディスプレイズ)は、このたび、合成樹脂製ペンや手袋を着用した手など絶縁体による入力ができる投影型静電容量方式タッチパネルを開発しました。本タッチパネルでは、絶縁体の入力情報を静電容量に変換することにより、従来の投影型静電容量方式タッチパネルでは不可能であった絶縁体を検出できるようにし、抵抗膜方式タッチパネルでのみ使用していた合成樹脂製ペンなどによる操作が可能となりました。これにより、複数の指で同時に液晶ディスプレイに触れることで画像の拡大や対象の移動などの操作を行うマルチタッチ機能と、合成樹脂製ペンを用いたより細かな入力、寒冷地などでの手袋を着用したままでの操作など多様な入力手段の両立を実現しました。

近年、タッチパネルを採用した液晶ディスプレイはスマートフォンなどの高機能な携帯端末向けやデジタルスチルカメラ向けに採用が拡大しており、その市場は今後も高い成長率を維持することが期待されています。なかでも、投影型静電容量方式タッチパネルは軽くなぞるような入力やマルチタッチが可能であることから採用が広がっています。そのような背景のもと、投影型静電容量方式タッチパネルは、高精細化の方向に進化している携帯端末でさらに細かな操作を行うために合成樹脂製ペンを用いた入力への対応が求められているほか、寒冷地の屋外などにおける手袋を着用した状態でデジタルカメラの操作を行うなど多様な入力手段に対するニーズが高まっています。しかし、従来の投影型静電容量方式は、液晶パネルの表面にわずかな電流を流し、電流の変化から指先などが触れた場所を検出する仕組みのため、抵抗膜方式タッチパネルでは可能な合成樹脂製ペンや手袋をはめた手など電流に影響を与えない絶縁体による入力ができません。

そこで、日立ディスプレイズでは絶縁体の入力情報を静電容量に変換することにより、合成樹脂性ペンや手袋をはめた手などの絶縁体による入力ができる投影型静電容量方式タッチパネルを開発しました。今回開発したタッチパネルでは、投影型静電容量方式のタッチパネルの優位性である軽く触れて反応する操作性や意匠性対応などを損なうことなく、導体・絶縁体の双方をシームレスに検出することに成功しました。検出制御には、一般のコントローラICが適用可能であり、その操作性能として、ペン先直径が0.8mmの樹脂ペンによる操作では、座標検出誤差±0.5mm以下(座標検出精度:±1.0%)を達成しており、細かな文字の入力も可能です。また、絶縁体の素材としては、毛糸、天然・合成皮革、化学繊維など各種素材に対応できます。さらに、合成樹脂製ペンと指による同時操作もできるため、様々な利用シーンへの適用を想定した新しいアプリケーションや携帯端末機器の実現が可能になります。

今後も日立ディスプレイズは、今回開発したタッチパネルなどにより高付加価値化した中小型液晶ディスプレイ製品の開発および販売を強化していきます。また、タッチパネルの制御システムを含めた顧客サポートを推進し、顧客の製品開発に寄与していきます。

なお、今回開発したタッチパネルは、10月5日から10月9日まで幕張メッセで開催される「CEATEC 2010」に出展します。

今回開発したタッチパネルでの入力の様子

 
樹脂製ペンによる入力   指による入力

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