ニュースリリース:旧東芝モバイルディスプレイ

2011年4月26日

インセル型タッチパネル機能付き7型低温ポリシリコン
TFT液晶ディスプレイの開発
- 静電容量型多点タッチ機能を液晶セルに作りこみ -

インセル型タッチパネル機能付き7型低温ポリシリコン TFT液晶ディスプレイの開発
- 静電容量型多点タッチ機能を液晶セルに作りこみ -
画像拡大表示(JPEG形式/2.37MB)別ウィンドウ

東芝モバイルディスプレイ株式会社(社長:久保 誠)はタッチパネルを外付けすることなくディスプレイそのもので多点タッチ入力が可能な車載、産業用途向け7型低温ポリシリコン(以下LTPS) TFT 液晶ディスプレイを開発しました。

本開発品はLTPS TFT技術を用いて液晶パネル内部に表示画素電極及びTFTを形成するのと同時に、周辺の静電容量変化の検出回路を作りこむことでタッチパネル機能を内蔵するものです。これにより、外付けタッチパネルの従来品に比べ厚みは57%減(当社比)の約1mm、重量は48%(当社比)の225g、そして外光反射率は約10%低減され、モバイル用途の機器の薄型化・軽量化、および省資源、省電力などの環境負荷低減に貢献しつつ、明るい場所でも外光の反射が抑えられ鮮明な表示と直感的な多点タッチ操作を可能にします。

近年、スマートフォン、携帯電話、車載ナビ、およびタブレット型コンピュータなどのモバイル用途の機器に静電容量型タッチパネル(*1)付き液晶ディスプレイが搭載され、薄型軽量かつ直感的で快適な入力を可能とする商品が急速に普及しております。さらなる薄型化・軽量化と環境負荷低減への期待から、タッチパネル機能を液晶パネルの内部に一体化する「インセル型タッチパネル(*2)液晶ディスプレイ」の実現を望む声が高まり、本開発品はその声に応えたものとなっております。

静電容量型タッチパネルは、タッチパネルに透明電極を形成し、この電極とユーザーの指との静電容量の変化を高精度に検出するため、ユーザーがタッチパネル表面を強く押さなくても触れるだけで反応することが重要な特徴のひとつとなっています。この機能を液晶パネルに内蔵する場合、液晶パネルの内部のいろいろな信号との干渉を抑制することが重要となります。今回、当社では、LTPS TFT技術を駆使した独自のセンサ回路を開発することにより、この問題を解決しました。具体的には、センサが検出した信号を増幅して出力するためのアンプ回路を画素内に形成することで、センサの信号を確実に液晶パネルの外部へ出力する構成としました。これにより、安定で応答の速いタッチパネル動作が実現できました。

本開発品は、5月17日から19日まで、米国ロサンゼルスで開催されるSID 2011 International Symposium, Seminar and Exhibition の東芝ブースにて展示を予定しています。

項目 開発品の仕様
画面サイズ 対角17.8cm / 7.0型
画素数 1024( x RGB) x 600
ディスプレイ 透過型液晶
タッチパネル インセル型、多点タッチ対応

(*1)「静電容量型タッチパネル」タッチパネルの検出方式のうちの1つで、 指先とタッチパネルの導電膜との間での静電容量の変化を捉えて位置を検出する方式。指をタッチパネルに近づけることにより指と導電膜との間の静電結合が変化し接触箇所を検出する。現在のタッチパネル付き液晶は、液晶パネルの表示面にタッチパネルが別部品として取り付けられている。

(*2)「インセル型タッチパネル」 液晶の内部にタッチパネル機能を作りこむ方式は、「インセル型タッチパネル」とも呼ばれ、外部、または内部光源による指像を検知するための光センサを内蔵する方式や、液晶パネルの2枚のガラス基板が押されて変形したときの電気的変化を検出する方式が知られており製品化がなされています。今回の方式では、光センサ用光源の追加や、液晶パネルを変形させる押圧なしに、指による静電容量の変化を検出する独自の方式です。

プレスリリース記載の情報(製品価格/仕様、サービスの内容、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。 予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。