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資源循環


環境負荷低減の取り組み
当社は、環境方針に事業活動における環境負荷低減を掲げ、製造拠点ごとに工業薬品の削減、汚泥の削減、水使用量の削減、VOC排気量の削減など様々な取り組みを推進しています。
環境負荷低減の取り組み事例
茂原工場:薬品・廃棄物削減
茂原工場は環境負荷低減活動として、稼働開始時から栗田工業株式会社様とともに、生産工程で発生する排⽔の無害化のために、薬品を使用し工場外への放流⽔が法定基準値以下となるよう努めてきました。この処理においては、多量の薬品を使用する関係で反応生成物として多くの産業廃棄物が発生します。この度、従来定量注入していた⽅法を、栗田工業様のセンサー「S.sensing CS」(薬品削減⾃動注入システム)で常時モニタリングすることで、排⽔の無害化・安定化処理に使用している工業薬品の添加量を最適化し、削減する見込みとなりました。これにより、従来比で該当薬品の55%、工場全該当工業薬品では約10%、該当工業薬品に由来する汚泥量、廃棄物量の55%、工場全汚泥では2%が削減される見込みとなり、薬品・廃棄物削減とともに、薬品費用及び汚泥処分費用削減にも貢献しています。今後、他排⽔系統にも同薬品削減⾃動注入システムを展開し、更なる環境負荷の低減を推進していく予定です。

排水無害化の薬品削減自動注入システムフロー図

削減効果
排水処理設備 | 削減量(2022年 7月~2023年3月) |
---|---|
凝集剤(ポリ鉄) | 129.9t |
pH調整剤 (苛性ソーダ) |
58.7t |
一般汚泥 | 101.2t |
鳥取工場:水使用量削減
鳥取工場では、ガラス基板の⾼精度洗浄に、河川⽔である工業用⽔をRO膜、イオン交換樹脂、⾼性能フィルターにて不純物除去処理した超純⽔を使用しています。洗浄に使用した排⽔はリサイクルするものとできないものがあり、後者は鳥取市の基準に沿った管理を行い下⽔放流しています。今回、洗浄で使用する超純⽔の使用量を実験と検証の繰り返しで製品の品質低下とならない条件まで削減しました。これにより⽔資源の削減のみならず精製に必要なフィルター材料やエネルギー費などの2次的な削減も実現することができました。今後、他設備へも展開を行い更に環境負荷低減を行います。
ガラス基板洗浄機 超純水使用量削減

PCB廃棄物処理の推進
PCB(ポリ塩化ビフェニル)廃棄物を保管している事業者は、PCB特別措置法により、毎年その保管状況などの届出をし、法定期限までに処分をすることが義務づけられています。茂原工場では、これまでPCB廃棄物の分類ごとに段階的に処分を進めてきましたが、2022年11月の「安定器等・汚染物」処分を最後に、全てのPCB廃棄物処分が完了しました。
PCB廃棄物の処分実績
分類 | 処分時期 | 処分委託先 | 内訳 |
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低濃度PCB廃棄物(トランス、コンデンサー等) | 2016年2月~3月 | 無害化処理認定事業者 | トランス、コンデンサー、汚染油、ウエス他 |
⾼濃度PCB廃棄物(変圧器、コンデンサー等) | 2016年12月 | JESCO* 東京PCB処理事業所 | コンデンサー、保管容器 |
⾼濃度PCB廃棄物(安定器、汚染物等) | 2022年11月 | JESCO 北海道PCB処理事業所 | 安定器等、安定器用コンデンサー、ウエス他 |
* JESCO : 中間貯蔵・環境安全事業株式会社