2017年05月22日
約30倍の情報量により、滑らかな表示も可能になりました。
株式会社ジャパンディスプレイ(代表取締役社長:有賀修二/以下、当社)は、昨年2016年11月のE Ink Holdings (E Ink, TW:8069、会長:Frank Ko/以下、E Ink)との業務提携のもと、世界初※1となる600ppiと400ppiの高精細電子ペーパー向けバックプレーンを開発しました。
E Inkの電子インク技術を採用した電子ペーパーは、表示を電気的に書き替えることができる紙のような反射型ディスプレイです。E Inkの電子ペーパーは広視野角、太陽光下での高い視認性、低消費電力といった特徴があり、電子ブックやサイネージ、棚札など幅広いアプリケーションに活用されています。今回当社が開発した高精細電子ペーパー向けバックプレーンにより、高精細画像を電子ペーパーで表示することが可能となることから、今後一層の用途拡大を期待しています。
電子ペーパー向けバックプレーンに、当社が液晶で培ったLTPSバックプレーン技術を用いることで、高精細画像の駆動に必要な回路を形成し、スマートフォンのハイエンドモデル同等の高精細400ppiを実現したことに加え、広告ポスターの画質相当の高精細600ppiについても開発に成功しました。
当社とE InkはLTPS技術を用いた革新的な電子ペーパーについて共同開発をさらに進め、2018年には今回の開発品を基にした製品の量産開始を目指してまいります。
また、この技術を、電子書籍向けディスプレイ、モバイル向けサブデイスプレイや高精細かつ低消費電力が要求されるIoT製品用ディスプレイなどの広い分野に提案することで、当社の電子ペーパー関連事業の拡大を検討してまいります。
なお、本開発製品は、米国Los Angeles Convention Center, CALIFORNIAにて、開催される『SID DISPLAY WEEK 2017』の会期中、当社ブース(#917)で、2017年5月23日~25日の3日間展示する予定です。
■主な特長
①電子ペーパー向けのLTPSバックプレーンを開発し、高精細画像を実現
(従来※300ppi→400ppi/600ppi)
②LTPS技術により駆動電圧を約20%低減
■今回開発したバックプレーン搭載モジュールの概要 | ||||
精細度 | 色数 | ePaper Film | 反射率 | 視野角 |
---|---|---|---|---|
600ppi | B&W | Carta | 40% | 180度 |
400ppi | B&W | Carta | 40% | 180度 |
※1当社調査による
■関連ニュースリリース
2016年11月09日 E Ink Holdingsとの業務提携について
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