JDIとNHKメディアテクノロジーが共同研究開発した「17型ライトフィールドディスプレイ」に動画再生機能を追加し3D専用メガネを必要としない次世代３D動画を実現

株式会社ジャパンディスプレイ（代表取締役会長 兼 CEO 東入來 信博、以下　JDI）と、株式会社NHK メディアテクノロジー（代表取締役社長：松本睦雄、以下NHK-MT）は、次世代映像に向けた共同研究開発中の「17型ライトフィールド※ディスプレイ」に動画再生機能を追加し、３D動画の再生を実現したことを発表いたします。本製品は2019年度の生産開始を予定しています。

JDIの17型8K高精細液晶ディスプレイをベースとした「17型ライトフィールドディスプレイ」は、見る位置に応じた物体からの反射光を再現することにより、3D専用メガネを使わなくても実物を見ているかのような立体感のある映像を表示することができます。今回新たに、複数の光線画像をタイル状に並べた映像から、リアルタイムにライトフィールドディスプレイに適合した画素配列に変換するシステムを開発し、実用的な再生装置による８Ｋライトフィールド映像の再生が可能となりました。また、コンテンツについても、最新のデジタイズ技術、ＣＧ制作技術を駆使し、奥行きを非リニアなカーブで圧縮することにより、これまでにない自然な映像表現を実現しました。
3D専用メガネを必要としない立体感のある動画は、眼や脳への負担が低く、デジタルアーカイブの再生、教育・医療分野での活用など、さまざまな場面での使用が期待できます。
JDIとNHK-MTはそれぞれの技術を活かし、実物を見ているかのような立体感のある映像を皆様にお届けいたします。

なお、本開発製品は、米国Los Angeles Convention Center, CALIFORNIAにて、開催される『SID DISPLAY WEEK 2018』の会期中、当社ブース(#917)で、2018年5月22日~24日の3日間展示する予定です。

また、下記のイベントでも展示を行います。

^※ライトフィールドとは
現実の世界は様々な方向に向かう光で構成されており、その光をとらえることで立体的に感じ、認識しています。ライトフィールドは、限られた数ではありますが多数の様々な方向に向かう光を再現することで無限の光をシミュレートし立体視を可能にします。

ジャパンディスプレイ（JDI）は、ディスプレイ分野における最先端技術製品を提供するグローバルリーディングカンパニーです。スマートフォンをはじめ車載用、医療用、VR / AR用における中小型ディスプレイ分野に注力し、強みである低温ポリシリコン（LTPS）技術による、高精細、低消費電力、狭額縁などお客様の製品をより魅力的にするディスプレイを提供いたします。JDIは高度な技術力、コスト競争力、製造力、高品質な製品により、世界の人々に、最先端技術を通して美と感動を届け、豊かな社会の実現に貢献します。

NHKメディアテクノロジー（NHK‐MT）は、NHKグループの中核として放送番組の制作技術業務やコンピューターシステムの開発・運用業務を担い、最先端の放送技術と確かな情報システム技術で放送事業を支えています。放送サービスが多様化しメディア環境が著しく変化する中、柱となる２つの技術力を駆使し、メディアの可能性を追求しています。「放送と通信の連携」「8K（スーパーハイビジョン）制作」のクオリティを求め、明日へのチャレンジを続けています。