Rælclear(レルクリア)

コミュニケーションの常識を変える

透明インターフェイスRælclearはあらゆる人と人とのコミュニケーションを繋げるデバイスです。*1

01 表情を見ながらコミュニケーションを楽しむ

透明インターフェイスRælclearを対面する人との間に設置し,文字起こしシステムを使います。対面者へ話しかけると,マイクからPCやタブレット・スマートフォンへ入力された音声がテキスト化され,セカンドモニターであるRælclearに表示されます*2*3*4 Rælclearは透明度が高くかつ表裏両面から映像を見ることができるため,話しているときの表情や仕草を見ながら文字化された会話内容を読むことができ、聞き手の理解度が向上します。ろう・難聴者やAPD/LiDの方のみならず,高齢者の方からもコミュニケーションの助けとして高く評価されています。

02 異言語間のコミュニケーションを円滑に

文字起こしシステムの翻訳機能を用いれば異なる言語間のコミュニケーションにも役立ちます。*3*4 グローバルコミュニケーションが拡大する中,異言語コミュニケーションの大きな助けになります。

03 より分かりやすい情報提示・空間演出をサポート

Rælclearの持つ高い透明度はAR的な用途への応用も期待されます。人だけなくモノや風景との間にRælclearを配置し,それらに付随した情報や効果画像等を表示することにより価値向上を狙った演出が可能となります。

Rælclear※1はその特徴を名前に込め、
“C”を起点に左右いずれの方向に読んでも「clear」と読めるよう、名付けられました。
 

Rælclear仕様概要

RælclearⅠ (12.3”) Rælclear II (20.8”)
解像度 1,440 x 540 1,280 x 720
対角サイズ 12.3” 20.8”
表示エリアサイズ 横:291.6 mm
縦:109.35 mm
横:460.8mm
縦:259.2mm
精細度 125ppi 71ppi
駆動方式 フィールドシーケンシャルカラー駆動 フィールドシーケンシャルカラー駆動
透過率(OFF時) 84% 80%
中心輝度 150cd/m2 300cd/m2
コントラスト比 25:1 30:1
色数 約1,677万色(誤差拡散処理による24bit表現) 約1,677万色(誤差拡散処理による24bit表現)
表示周波数
(RGBサブフレーム周波数)
60Hz
(180Hz)
120Hz
(360Hz)
映像入力 HDMI HDMI,(USB-C(DP Alt Mode))
電源 USB-PD/45W(以上) USB-PD/100W
その他 輝度調節(2段階)
左右反転
輝度調節(5段階),簡易階調反転
左右反転,上下反転

※表示サイズ4型の透明ディスプレイはプロトタイプサンプルを企業様向けに対応しております。お問い合わせはこちらまで。

接続対象機器(機器のOSは最新のバージョンをご利用ください)
OS:Windows、Mac
Smart Phone、Tablet: iPhone、 iPad (アンドロイドは使用不可)

*1Rælclearの“a“ は”a”と”e”ではなく発音記号を用いています。Ralclearは株式会社ジャパンディスプレイが商標登録出願中です。

*2課題解決のため、筑波大学 デジタルネイチャー研究室 落合陽一准教授ら研究グループと当社は共同で「See-Through Captions」を開発しました。
Kenta Yamamoto, Ippei Suzuki, Akihisa Shitara, and Yoichi Ochiai. 2021. See-Through Captions: Real-Time Captioning on Transparent Display for Deaf and Hard-of-Hearing People.
In The 23rd International ACM SIGACCESS Conference on Computers and Accessibility(ASSETS ’21).
https://assets21.sigaccess.org/accepted_posters.html

*3文字起こしシステムソフトウェア及びP C、タブレット等は、別途、お客様にご用意いただく必要があります。利用の際は利用規約を十分にご理解の上お使いください。

*4接続対象機器(機器のOSは最新のバージョンをご利用ください)
PC: Windows, Mac
Smart Phone, Tablet : iPhone, iPad (アンドロイドは使用不可)

活動事例

2025年9月10日

大阪・関西万博、大阪ヘルスケアパビリオン内の株式会社ファーマフーズ社ブースにて活用されました

※本記事は、2025年7月24日に当社広報部が現地を訪問し、ブース体験を通じて得られた内容をもとに構成しています。

2025年10月13日まで開催されている大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオン内、株式会社ファーマフーズ(以下、ファーマフーズ社)のブースにて、当社製品であるRælclear(レルクリア)の12.3型が活用されております。

この度、本展示の背景や製品活用の意図を深く知るべく、2025年7月24日に現地を訪問し、実際に体験を通じて新たな価値を発見しました。

1. 来場者として体験

大阪ヘルスケアパビリオン「リボーン体験ルート」にあるファーマフーズ社の展示ブースに伺いました。このルートでは自身の健康データを元に25年後の自分(アバター)と出会い、ミライのヘルスケアや都市生活を体験できます。「来場者と同じ感覚でブースへ来場いただきたい」というファーマフーズ社の想いから筆者も一般来場者と同様アバターを作成し、未来の都市体験を楽しみながら、展示の世界観を体感しました。

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大阪ヘルスケアパビリオン外観

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大阪ヘルスケアパビリオン内観

 

提供:(公社)大阪パビリオン

2. 五感に響く展示体験を支えるRælclearの透明演出

ファーマフーズ社のブースでは、卵殻膜(らんかくまく)由来の新繊維「ovoveil®(オボヴェール)」を中心に、「ひとと地球にやさしい繊維」をテーマとした展示がされています。卵の殻が繊維に変わるまでの過程を手で触れることができる体験コーナーには、卵のもつ生命科学を表現した映像を映すディスプレイが設置されています。このディスプレイにRælclearが採用されており、高い透明性によってディスプレイの存在を感じさせず、まるで映像が空間に浮かび上がっているような印象を与えます。これにより、ファーマフーズ社のもつバイオベンチャーの側面が際立つとともに、視覚を通じて五感に響くブース体験や万博ならではの未来感の演出に貢献していました。

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ファーマフーズ社のブース

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体験コーナー(奥にRælclearが見える)

3. 来場者様からも驚きの声が!

展示ではovoveil®の柔らかさに驚かれる来場者が多く見受けられましたが、Rælclearにも注目が集まり、「これはどうやって映しているの?」など驚きの声も寄せられていました。透明なディスプレイという新しい表現手法に対する関心の高さを、現地で感じることができました。

4. 体験を通じて感じたこと

これまでRælclearは、文字起こしなど主に人と人を繋げるデバイスとして活用されてきましたが、今回の展示では、ディスプレイの存在を感じさせずに、空間に溶け込みながらメッセージを伝えるという新たな表現の可能性を示していました。その結果、Rælclearが放つ映像が未来感を漂わせ、ふとした瞬間に来場者の目に留まり、印象を残すような“気づきの体験”を生み出していたように感じました。そして何より、五感に響くブース体験を目指し、言語化できない感覚を大切にしたいというファーマフーズ社の想いと、Rælclearの存在がリンクしていると感じ、静かな感動を覚えました。当社は、Rælclearによる新たな表現や拡張された世界感の創造を通して、さまざまなソーシャルイノベーションの実現をめざします。


2022年7月1日

ウクライナ避難民支援としてウクライナ大使館に寄贈

在日ウクライナ大使館(東京都港区)に双方向翻 訳モニターとして利用可能な透明ディスプレイ Rælclear(レルクリア)をいちごアセットマネジメン ト株式会社と共同で寄贈いたしました。

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