ニュースリリース:旧日立ディスプレイズ

2008年11月18日

医療モニタ用対角48cm(19型)IPS液晶モジュールを開発

株式会社日立ディスプレイズ(取締役社長:井本義之/以下、日立ディスプレイズ)は、このたび、高画質、広視野角、高コントラストを特長とするIPS-Pro技術を採用した対角48cm(19型)IPS液晶モジュールを開発しました。これにより医療用IPS液晶モジュールのラインナップを4機種に拡充し、医療用IPS液晶事業の強化を図っていきます。なお本開発品は、2008年11月から順次サンプル出荷を開始します。

現在、液晶パネルは、テレビや携帯電話をはじめとするコンシューマ用途に加えて、ATM、計測機器、列車内表示器、医療機器といった産業用途など、 多分野に用途が広がっています。このような中で、液晶画面を正面からだけでなく、斜めからも見る場合が増加していますが、従来のTN液晶では、斜めから見た場合に画像のコントラストや色合いなどが変化してしまうため、広視野角のIPS液晶に対する需要が高まっていました。

特に医療用途では、超音波診断での微妙な色の違いによる判断が可能であること、静脈、動脈の血液の色の違いが判別出来ることなど、画像の忠実な再現性が重要です。さらにCT画像のように一画面上に多数の画像を同時に映して比較しながら判断をする場合、また患者、家族が画像を見ながらドクターの説明を受ける場合、見る角度によって画像が同じであることが必須となります。
IPS液晶は広視野角だけでなく、斜めから見た場合黒から白までの各諧調γ特性が均一なため、高輝度から低輝度まで斜めから見ても色変化の少ない特徴があり、医療用に最適な液晶ディスプレイです。

本開発品は、これらのニーズに対して最新のIPS-Pro技術を採用し、19型高精細(1.7Mピクセル;WSXGA+)、輝度300 cd/m2、色再現性72%(NTSC比)、液晶材料とカラーフィルタの改良により900:1の高コントラストを実現しています。
従来より21.3型IPS液晶は医療用としてその画質は高い評価を頂いておりますが、日立ディスプレイズでは、医療機器向けを新たな注力分野の一つとして位置づけ、今後、医療用IPS液晶のラインアップを拡充し、顧客のニーズに対応していきます。

本開発品の主な仕様

サイズ アスペクト比 表示
サイズ
表示
画素数
画素ピッチ 表示色数 視野角
(CR>10)
色再現性
(対NTSC比)
輝度 コントラスト比
19型
WSXGA+
16:10 410mm
×
256mm
1680RGB
(水平)
×
1050(垂直)
0.244mm
×
0.244mm
1,677万
7,216色
上下左右
170°以上
72% 300
cd/m2
900:1

医療用IPS液晶の主なラインナップ

対角26cm(10.4型)SVGA、 対角43cm(17型)SXGA、 対角54cm(21.3型)UXGA

IPS技術とは

IPS技術は、TN方式などの通常のTFT液晶とは動作が異なる、In-Plane-Switching(横電界)方式のTFT液晶技術です。株式会社日立製作所が1995年に発表し、1996年に実用化しました。その後、Super-IPS、Advanced-Super IPS、IPS-Proと進化しています。本技術は、液晶分子が横電解によってTFT基板に平行な面で回転するもので、その分子の動きがシンプルなため、視野角や色再現性、中間調での応答速度などに優れた性能をもっています。
日立ディスプレイズでは、高画質化への期待にこたえる技術は、「IPS液晶」が最適であると考え、テレビ用だけではなく、デジタル一眼レフカメラ用や携帯電話用などに展開してきました。
IPS技術により、見る角度でコントラストや色調が変化するという液晶の視野角問題を、大幅に改善することができ、「斜めから見ても美しい」画像を再現できます。

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